プログラミングをはじめてから、トータルで勉強時間が100時間を超えました。この後編では次のポイントで書いていきます。
- 100時間の後半(3週間目から2ヶ月終わりくらいまで)は、どんな変化があったのかな
- ピア・レビュー方式の効果
- 挫折しない環境をどうやって作れば良いのかな
- 学習を週間化するために大事なこと
先に結論をいうと、最初の100時間を挫折しないで私が続けられたのは、次のことができたからだと思います。
- 自分に似たスタンスの人も学んでいる環境を探す
- メンターや勉強仲間がいる環境に身を置く
- 新しいことをはじめて習慣化させるのは意外に難しいので、今の生活から1週間だけこれを削る!というのを見つけてそこにプログラミングの勉強を入れ込む
ひとつひとつ詳しく解説していきますが、その前に前編の続きで、3週間目から2ヶ月目くらいまでの変化を参考までに記録しておきます。
3-4週間め
最初の課題をパスしたのが2週間目。その後からは比較的順調でした。課題の意味をググりながら理解して、コードを書いてみて、わからないことを質問する、という当たり前のことが習慣としてできるようになったからだと思います。
一つの課題が合格すると次の課題を知ることができるので、とにかく次の課題を早くやりたい、という気持ちで取り組んでいました。
毎日1-3時間やっていたと思います。毎日コードを書くことが当たり前になってきて、隙間時間にもスマホで自分の提出したコードを眺めてみたり、他の人のコードも見たり、が習慣になりました。
5-7週間目
このあたりから、他の人のコードのレビューをする余裕が出てきました。レビュー、と偉そうに言っていますが、自分の理解を深めるためにはじめました。つい1週間前に自分が書いたコードでも忘れていることに気づいたからです。
なんでこれ、こうなってるんだっけ。。と。反復練習を取り入れよう、と思って、人様のコードレビューをやらせてもらうことにしました。
新しく提出された仲間のコードを見て、自分が合格したコードやすでに合格している仲間のコードと並べて、うーん、何かコメントできることはないかな、と探して、何か一言でも言おう!という感じです。
このピア・レビュー方式は、英語学習でも経験していました。通訳仲間でのグループ学習の時も大きな効果があった方法です。通訳の練習の場合は、課題の通訳(日本語を英語に、英語を日本語に)を自分でスマホの録音機能などを使ってップロード、それを仲間が聞いてコメントをする、というものです。
コメントをもらって改善できるというメリット以上に、他の人の通訳を聞くことで新しい学びがあります。また、人にコメントをすることで自分も同じ点は気をつけよう、と思うので非常に効果が高いのです。
プログラミングの学習においても、ピア・レビューができる機会はとても貴重です。プロサーだと、それが可能なので、この環境をこれからも活用していきたいです。
ピア・レビューの他にはどんなことを意識したのでしょうか。
幸い私はここまで高いモチベーションでプログラミングの勉強を続けることができています。これには幾つかの要因があると思うので分析してみます
「プロサー」というオンラインプログラミングサークルに入って勉強しよう!と決めていました。IT企業で通訳経験の長い通訳仲間がすでにプロサーメンバーで親近感があった、というのがきっかけでした。もし、まだ20代で完全転職を考えていたら、全日制のプログラミングスクールなど違う選択もあったのかもしれません。私の場合は、通訳という仕事はそのまま続けていくつもりなので、今の仕事をしながらパラレルキャリアの可能性を探る、という似たようなスタンスの人がいる方が安心感が持てました。
実際、プロサーには通訳者以外にも様々な分野のプロフェッショナルがいて、それぞれのアプローチをしています。大学生から、上はアラフォー?アラフィフ?くらいまでいるのかな。勢いがある仲間が集まっていて、いつもエネルギーをもらっています。
メンターである、マレーシアのIT社長むらっしゅさんに直接質問ができるのもモチベーション継続の大きなカギです。経験豊富なので、私のトンチンカンな質問も「こういうことが聞きたいのね」と理解してくれます。初心者の質問は得てしてトンチンカンなことが多いのです(笑)。これに対して、答えではなくヒントをくれます。そこからまた自分で調べるのですが、この過程のおかげで新たな発見があるのです。一つの課題で何度もやり取りをすることもよくあります。
また「ピア・レビュー」のところにも書きましたが、一緒に勉強する仲間と常にオンラインで繋がっている、という環境も挫折しない要因だと思います。同じ課題を解いてきた同志のような連帯感があります。
似たようなペースで進んでいる人の進捗も刺激になります。
学習の習慣化は、通訳トレーニングで長い歴史(笑)があるので大丈夫と思いきや、当初は苦労しました。英語や通訳トレーニングですでに日々のメニューが日常に組み込まれているので、ついつい体がそれにしたがって動いてしまい、気づいたらプログラミングの勉強時間が取れない、ということがありました。
長年の英語・通訳トレーニングの習慣が、皮肉にも新たなことをはじめるバリアになったのです。毎日英語・通訳トレーニングをしないと不安、落ちつかないので、それを先にやってしまうのです。これには自分でもびっくりしました。
ひとまず、「これまで何年もやってきたから1週間くらいやらなくても大丈夫」と言い聞かせて、プログラミングを最優先にしました。1週間は、英語は最低限のみ。仕事の準備のみ、にしたことで、ようやくプログラミングの勉強を習慣化することができました。そのあとは、また通訳の基礎トレを集中してやる週、プログラミング頑張る3日間、というようにバランスが取れるようになってきました。
スクールや無料で学べるドットインストールなどのサービス、オンラインサロンやサークルはたくさんあります。それぞれの事情、環境もあると思いますが、まず100時間挫折しないで続けるためには、
- 自分に似たスタンスの人も学んでいる環境を探す
- メンターや勉強仲間がいる環境に身を置く
- 新しいことをはじめて習慣化させるのは意外に難しいので、今の生活から1週間だけこれを削る!というのを見つけてそこにプログラミングの勉強を入れ込む
以上、エージェントゆきの経験からの最初の100時間挫折しないで続けるコツでした。
記事に出てくる「プロサー」が気になる方は、「プロサー」って? エージェントゆきが一問一答します